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2016.7.18 WADAがロシア・ドーピング疑惑について、マクラーレン報告書を公表

さて、18日に世界反ドーピング機関（ＷＡＤＡ）がロシアの組織的ドーピングについて91ページの報告書、またリオオリンピックからのロシアチームの追放を求めて騒動。
ドーピングは、ロシアスポーツ省、ロシア・ドーピング検査機関、モスクワ分析所、連邦保安庁（FSA、KGBの後継組織）とロシアのドーピング関係機関すべてがグルだったというもの。
暴露は内部告発からです。全員グルは現代社会では難しいということ。

概要は、
１）ロシア国内での選手のドーピング検査について、怪しい結果が出ればすべてスポーツ省次官まで報告があがり、次官が有望な選手であればsave と分類して、モスクワ分析所ではネガティブの結果に書き換える。
２）ソチ・オリンピックでは１）の虚偽報告の手法が使えないので、ポジティブの結果が出たサンプルは、ネガティブのサンプルとすり替える。サンプル瓶の蓋は、FSBの開発した手法で開封する。目視では開封の有無は分からないが、顕微鏡検査ではわかる。

というもの。証拠が残らずのサンプル瓶を開ける技術をFSBが開発したのがみそ。KGBの後継組織には朝飯前だったのかも。
2011年から2015年までの4年間に組織的ドーピングを実施。
ロシアは2010年のバンクーバーでの金メダル3個が2014年のソチでは金メダル13個と躍進ですがドーピングの成果でしょう。