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読売12/19 11:58 「日本は３極に残れない」…ＣＩＡ

１． キイワード；日本

２． 関係者；CIA

３． 概要；　【ワシントン１８日＝林路郎】米中央情報局（ＣＩＡ）のテネット長官は十八日、二〇一五年の世界情勢を予測した報告書「グローバル・トレンド」を公表し、その中で「日本が米国、欧州連合（ＥＵ）に次ぐ世界第三位の経済圏としての地位を維持することは困難になるだろう」と指摘した。同報告書は、米国の情報機関の統括組織である「国家情報会議」（ＮＩＣ）が民間の有力国際問題専門家らと共同でまとめた。報告書は、「今後十五年間に国際社会が主要国間の力関係の変化への対応を迫られる」と指摘。とくに注意すべき点として、〈１〉経済・軍事面での中国とインドの潜在力の高まり〈２〉ロシアの衰退〈３〉日本の不確実性――を挙げた。そして、日本経済について、一九九〇年代より強さを増すものの、「地球経済全体での日本の地位は低下する」と予測、国内総生産（ＧＤＰ）で中国に抜かれる可能性を示唆した。日本の相対的地位の低下の要因としては、高齢化社会の進行、労働力不足など人口構成の変化を挙げた。ただし、中国の成長の可能性については、〈１〉現政治体制のまま経済成長策を推し進めれば、共産党政権の正統性が揺らぐ〈２〉公営企業の民営化や金融システムの近代化の遅れ〈３〉北部での水資源不足や西部の貧困など地域格差――など、不確実性やマイナス要因も指摘している。[2000-12-19-11:58]