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読売12/19 21:09 国債発行予定総額、９８兆５０３７億円に

１． キイワード；国債

２． 関係者；大蔵省

３． 概要；　大蔵省は十九日、二〇〇一年度の普通国債の発行予定額が、二〇〇〇年度当初予算より二兆千三百五十八億円（２・５％）増えて、八十八兆六十三億円に達し、十二年連続で戦後最高を更新すると発表した。来年度から実施される財政投融資制度の改革に伴って、新たに発行される国債である財政融資特会債（財投債）の市中発行分十兆四千九百七十四億円を合わせると、来年度の国債発行予定総額は九十八兆五千三十七億円に達する。普通国債の発行残高は二〇〇一年度末で約三百八十九兆円に達する見通しで、二〇〇〇年度末見込みより二十四兆円膨らみ、財政の危機的状況が一段と深刻になる。　普通国債の新規発行分は、前年度当初に比べ四兆二千九百二十億円（１３・２％）少ない二十八兆三千百八十億円にとどめるが、期限を迎えた国債の償還資金を調達するために発行する借換債が五十九兆六千八百八十三億円となり、前年度当初より六兆四千二百七十八億円増える。

　一方、財投債の発行総額は四十三兆八千九百七十四億円だが、このうち、財投改革実施の経過措置として、郵便貯金資金や年金資金などが八割弱を引き受けるため、市中発行分は、市場関係者の事前の予想通り、十兆円台となる。　大蔵省では、新発国債を極力抑制し、債券市場に影響を与えないよう配慮したとしているが、発行予定総額が大幅に膨らむことには変わりはなく、国債価格の低下（長期金利の上昇）を避けながら円滑な消化を目指す、難しいかじ取りを迫られそうだ。[2000-12-19-21:09]