読売12/07 10:15 最小の羽毛恐竜化石、鳥の恐竜起源説にはずみ

1.キイワード；羽毛恐竜化石

2.関係者；中国科学院古脊椎動物・古人類学研究所の徐星博士らのグループ

3.概要；中国遼寧省の一億二千四百万年前（白亜紀前期）の地層から、羽毛の痕跡を残した恐竜としては最小の化石が発見され、七日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表された。　発見したのは、中国科学院古脊椎動物・古人類学研究所の徐星博士らのグループ。化石は、全長四十センチ足らずの小型の肉食恐竜（成体）。頭から尾の先までの全身の各部が発見されたほか、四肢や尾の周囲に、羽毛に似た角質組織や、羽毛の軸に似た構造が残されていた。また足の爪の形なども、鳥によく似ていた。これまで鳥に近縁とされる肉食恐竜は、いずれも中・大型で、鳥との体格差があることから、両者の近縁性に疑問を投げかける研究者もいたが、鳥並みのサイズの羽毛恐竜が発見されたことで、鳥の「恐竜起源説」に一層はずみがつくものと期待されている。[2000-12-07-10:15]