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読売11/17 02:10 発泡酒の税率、ビール並みに引き上げへ

1.キイワード；発泡酒の税率

2.関係者；大蔵省

3.概要；大蔵省が、発泡酒の税率をビール並みに引き上げる増税案をメーカー側に提示していたことが、十六日、明らかになった。ビールより麦芽比率の低い発泡酒に対し、麦芽比率に応じて税率を軽減している現行制度を改め、ビール、発泡酒を課税上「麦芽酒」として一本化し、すべてビール並みの税率にそろえるとしている。三百五十ミリ・リットル缶の場合、現在はビールに七十七円七十銭の酒税がかかるのに対し、麦芽比率２５％未満の発泡酒には、三十六円七十五銭しか、かかっていない。このため、メーカー希望小売価格はビールの二百十八円に対し、発泡酒は百四十五円に抑えられている。

発泡酒の税額がビールと同額に引き上げられれば、発泡酒のビールに対する価格競争力は大幅に減少することが避けられない。発泡酒は、大手ビールメーカー四社のうち、キリンビール、サッポロビール、サントリーの三社が製造し、ビールと発泡酒を合わせた市場規模全体の四分の一を占めるまでに成長している。アサヒビールも十月、二〇〇一年春に発泡酒市場に参入すると発表した。これに対し、政府・与党内には、税率の低い発泡酒市場の拡大が年間一千億円以上の税収減を招いており、増税すべきだとの声が上がっていた。[2000-11-17-02:10]