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読売10/24 03:05 難聴の原因遺伝子特定、治療への応用期待

１．キイワード；原因遺伝子

２．関係者；慶応大学医学部の清水信義教授らの研究チーム

３．概要；慶応大学医学部の清水信義教授らの研究チームが、遺伝性の難聴の原因となる遺伝子を突き止めた。人間が音を聞く仕組みの解明につながるほか、高齢者の難聴治療への応用も期待されている。研究成果は二十五日から福岡市で始まる日本人類遺伝学会で発表する。清水教授らは昨年十二月、人間の全遺伝情報（ヒトゲノム）が記された二十三対の染色体のうち、二十二番染色体の解読に成功。そのデータと、パレスチナ地方で解析が進んでいる、ある種の遺伝性難聴の患者のゲノムを比べ、患者では働かなくなっている遺伝子を見つけた。音が聞こえるためには、鼓膜などで増幅された音波信号を受けた内耳が聴神経を刺激し、信号を脳に送る必要がある。今回見つけた遺伝子は内耳で働いており、音の情報を伝える役割があることがわかった。清水教授は「この遺伝子の働きをさらに詳しく解明し、加齢に伴って耳が遠くなる原因も調べていきたい」と話している。[2000-10-24-03:05]