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読売10/02 01:41 大手化学メーカー各社、ゲノム研究を強化

1.キイワード；ゲノム研究

2.関係者；国内の大手化学メーカー

3.概要；　国内の大手化学メーカーが相次いで、ヒトゲノム（人間の全遺伝子情報）研究の基盤強化を図る。住友化学工業が二日、ゲノム科学研究所を設立するほか、最大手の三菱化学も検査薬の大手企業などの五社と提携して、ゲノム関連のベンチャー事業に進出する。ほかの化学メーカーでも同様の動きが強まる見通しだ。住友、三菱などの化学メーカーは傘下に製薬メーカーを抱えており、研究の成果が新薬の登場などに直結する可能性も高い。ゲノムの研究では、全般的に日本はアメリカに後れを取った格好だが、研究体制の整備を進めることで、巻き返しを図りたい考えだ。住友化学は、グループの住友製薬と別々に行っていたゲノム創薬研究を統合して「ゲノム科学研究所」を設立する。研究員は住友化学から二十人、住友製薬から三十人の計五十人で、住友化学は「グループ内の他の研究員を移すなどして、さらにゲノム創薬の人員を拡大強化する」としている。一方、三菱化学は、検査薬大手である富士レビオや、栄研化学などと、十一月中にゲノム関連ベンチャー「ジェイ・ジー・エス」（ＪＧＳ）を設立する。医療機関向けに遺伝子の機能解析に利用するＤＮＡ（デオキシリボ核酸）チップの製造や販売などを行い、医療機関や他メーカーとのゲノム研究での連携を深めていく計画だ。

さらに、三菱化学は、社内にライフサイエンス事業推進室を新設し、子会社の三菱化学生命科学研究所や、三菱東京製薬、ＪＧＳなどのグループ内の医薬関連事業を統括して、本格的にゲノム創薬事業に乗り出す考えだ。