読売 09/19 03:05 丸紅が医療やバイオ向け投資ファンド設立

1.キイワード；ベンチャー、バイオ

2.関係者；丸紅

3.概要；丸紅は十八日、ＩＴ（情報技術）を駆使した先端医療やバイオテクノロジーなどの分野のベンチャー企業に投資する最大三百億円規模のファンドを設けることを明らかにした。月内にも１００％子会社のファンド運用会社、アイ・シグマ・キャピタル（資本金三億円）を設立し、まず丸紅が五十億円を拠出して、運用を十月から開始する。大手商社では、住友商事が十四日にバイオ関連分野を分社化したほか、伊藤忠商事もバイオ分野に五十億〜百億円投資する方針を発表している。インターネット関連投資ブームが去り、バイオ関連ベンチャーが新たな投資の対象になる中、丸紅のファンドは商社業界では最大規模となる。アイ・シグマ・キャピタルの投資先は、遠隔医療技術や早期がんの検査システムなどを開発しているアメリカの先端医療技術会社や、デオキシリボ核酸（ＤＮＡ）解析機器メーカー、遺伝子情報の特許関連会社などで、二、三年内の株式公開を目指している企業が中心だ。公開時の株式公開利益（キャピタルゲイン）と配当などで初年度は１５％の利回り確保を目指している。ファンド開設二年目からは、機関投資家からも資金を募り、総額三百億円規模に拡大する計画だ。