読売09/05 03:00 国際肺癌学会が「禁煙」東京宣言採択へ

1.キイワード：肺ガン、禁煙

2.関係者；肺がん研究者の組織・国際肺癌学会（ジオバーニ・モタ会長）

3.概要；宣言では、二十歳前からの喫煙者は非喫煙者の約六倍も肺がんの死亡率が高いなど、喫煙が肺がんの危険因子になる点を改めて明示。同会議は三年に一度開かれるが、一九九四年に喫煙が肺がんの危険因子となるとの警告を柱とする宣言を採択。世界保健機関（ＷＨＯ）のたばこ規制に関する勧告もあって、米国では成人男性の喫煙率は２０％台まで下がり、肺がんの死者が九〇年代になって減少に転じるなど成果はあがった。一方、日本では、成人男性の喫煙率は依然５０％台。ＷＨＯは、米国などのたばこ企業は途上国に販路を求めていると指摘、二〇三〇年には喫煙が原因の死者は現在の倍の一千万人にのぼると推計している。学会では、政府にも対策を求める踏み込んだ宣言が必要と判断した。