読売08/30 15:09 シャトルの危険度は４００〜５００回に１回程度

1.キイワード；シャトル、事故確率評価

2.関係者；NASA

3.概要；米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトルの飛行で、搭乗員の命を脅かす深刻な事故が発生する確率は、四百〜五百回に一回程度であることがわかった。シャトルは一九八一年の初飛行以来、打ち上げ直後に爆発した八六年の「チャレンジャー」を含めても飛行回数は全部で九十九回にとどまり、事故が起こる統計的確率を厳密に計算することはできないが、ＮＡＳＡは、一個一個の部品の信頼性などを積算して数値を求めたとみられる。失敗する確率を二十回に一回程度以下に抑える無人ロケットに比べれば、もちろん信頼度は高いが、従来、ＮＡＳＡが「極めて高い安全性」と強調してきたことからみると、結構高い値と言えそう。日米などが参加する国際宇宙ステーションの有効な活用法を検討している宇宙開発委員会・宇宙環境利用部会では、有人飛行に伴うリスクについて、国民に公開すべきだとの方向で意見がまとまりつつあり、今回の確率についても事業団から同部会に報告された。