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毎日12/20 12:25 ＜来年度予算＞国民１人当たりの借金残高は５２４万円に

1.キイワード；借金

2.関係者；大蔵省

3.概要；　２００１年度予算の大蔵原案をもとに試算すると、国民１人当たりの借金の残高は約５２４万円となり、００年度の試算よりも１４万円も増えた。家族４人だと計２０９６万円に達し、中古マンションが買えてしまうほどの額となる。試算は、借金として、国債・地方債の発行残高に借入金などを加えた国と地方合わせた０１年度末の長期債務残高見込み約６６６兆円を使用した。これを、総務庁の人口推計（今年１１月１日現在）による総人口１億２６９９万人で割った。一般会計の総額８２兆６５２４億円は、１人当たりだと約６５万円。これに対し歳入は、税収が１人当たり３９・９万円、税外収入が２・８万円にとどまる。このため、税収と税外収入を足しても４２・７万円にしかならず、足らない分は１人当たり２２・３万円の国債を発行して補うことになる。カネの使い道の歳出面をみると、最も多いのが社会保障費で１人当たり１３・８万円と、今年度に比べ６０００円増えた。教育費と防衛費は今年度比１０００円の微増、公共事業は横ばいだった。また、当初は自民党が大幅削減方針を打ち出していた政府開発援助（ＯＤＡ）費も、全体の額が同３％の微減にとどまったため、１人当たりの額も８０００円と横ばいだった。

　一方、過去の国債発行のツケである利払いは１人当たり８・２万円と、前年に比べ２０００円減少したが、依然、公共事業費を上回る高水準で、予算編成の硬直化を実感させる数字となった。　【竹川　正記】[2000-12-20-12:25]