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毎日11/20 20:25 ＜自動車５社決算＞当期利益、日産が最大　トヨタ、本田も黒字

1.キイワード；自動車

2.関係者；日産自動車

3.概要；日産自動車が２０日、２０００年９月期の中間連結決算を発表し、自動車大手５社の中間決算が出そろった。国内だけでなく北米など海外で高水準の販売を維持したトヨタ自動車と本田技研工業がそろって減益ながら黒字を維持し、経営再建中の日産自動車も大幅なコスト削減が奏功して大幅な黒字転換を果たした。日産の中間当期利益は大手５社の中で最大となった。しかし、各社とも円高と欧州の急激なユーロ安が収益を圧迫し、三菱自動車工業とマツダは赤字だった。日産は１０月３０日にカルロス・ゴーン社長が発表した業績修正にほぼ沿った決算内容。売上高は円高の影響で前年同期比微減だったが、北米販売の好調とコスト削減効果で経常利益は３倍以上に拡大。当期利益も前年の３２３５億円の赤字から大幅な黒字転換を果たした。０１年３月期の最終利益見通しも２５００億円で、見通しを公表していないトヨタを除き５社で最大となる。中間期の世界販売台数は同５・７％増の１３３万７０００台。国内は依然低迷し、同９・４％減の３３万５０００台だが、海外販売が同１１・５％増の１００万２０００台と大きく伸びた。

　国内メーカーが受けた為替による影響は、トヨタが１８００億円、本田技研は７３０億円、日産も９００億円と深刻な状況だ。５社の欧州事業はいずれも営業赤字で、黒字転換の見通しは立っていない。国内生産の６割以上を輸出に頼るマツダは円高で採算が悪化し、９５億円の当期赤字に転落。０３年から米フォード・モーターの欧州工場で現地生産を開始し、広島市の宇品第２工場の閉鎖を余儀なくされており、痛みを伴う構造改革が始まっている。　【荒木　功】

◆自動車大手５社の９月中間連結決算◆

　　　　　　売上高　　　　　　　　　経常利益　　　　　　　　　当期損益

トヨタ　６４，２３５（　３．２）　３，９３９（　▼２．６）　１，５９５（▼２０．９）

本　田　３０，５１９（　０．６）　１，９２０（▼１５．２）　１，２１９（▼１０．６）

　　　　６２，２００（　２．０）　３，６００（▼１３．５）　２，２００（▼１６．２）

日　産　３０，１８３（▼０．９）　１，３０６（３．０７倍）　１，７２０（　　――　）

　　　　６１，０００（　２．１）　２，０００（　　――　）　２，５００（　　――　）

三　菱　１５，４２５（▼１．５）　▼２９４（　　――　）　　▼７５６（　　――　）

　　　　３４，０００（　１．９）　▼４５０（　　――　）▼１，４００（　　――　）

マツダ　１０，０６１（▼７．５）　１，６６６（　　――　）　　　▼９５（　　――　）

　　　　２１，０００（▼２．８）　▼４２０（　　――　）　　▼４９５（　　――　

（単位・億円、▼はマイナス。カッコ内は前年同期比伸び率％、下段は２００１年３月期見通し＝トヨタは公表せず。本田技研の経常利益は税引き前利益）

[2000-11-20-20:25]