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読売11/19 22:10 英、温室効果ガスの２３％削減計画
毎日11/19 01:10 ＜米大統領選＞政党変われば事務員まで交代
1.キイワード；米国大統領選挙
2.関係者；フロリダ州
3.概要；「（民主党は）フロリダ州の開票を政治利用している。民主主義への冒とくだ」（ブッシュ陣営のエバンズ選対本部長）「（投票には）前代未聞の不公正があった」（ゴア陣営のデーリー選対本部長）。米大統領選で、両陣営幹部が非難合戦を演じている。幹部たちが「当選」を得ようと躍起になる背景には、米大統領選をめぐる劇的な人事交代がある。 大統領が民主・共和党間で交代すれば、閣僚トップから事務員まで、勝った党の関係者に交代させられる。スポイルズ・システム（猟官制度）と言い、ジェファーソン第３代大統領が始めた。「戦利品（スポイルズ）は勝利者のもの」という発想から生まれた。新大統領は顧問団と関係者のリストを検討。当選への貢献度や専門性に応じ、閣僚や主要官僚など「政治的任命者」を選出。下級官僚も一掃され、退職者は３０００人以上にのぼる。政権移行事務所は送られて来る膨大な履歴書をコンピューター処理し新任者を選ぶ。一方、負けた方は、地元に帰るか、ワシントン周辺でシンクタンクなどに職を求め「浪人」暮らしを送る。当選か落選か、側近にとっては天と地の差だ。
ブッシュ候補は既に政権移行作業を開始。ＡＦＰ通信が伝えた閣僚案では、政治家の経歴がない「友人」のエバンズ本部長が商務長官、ロブ選対部長もホワイトハウス報道官に抜擢される。デーリー・ゴア選対本部長は前商務長官だ。選挙運動にがぜん力が入る。猟官制度は政権交代を明確にし、官僚支配を予防する一方、行き過ぎもある。１８８１年、ガーフィールド第２０代大統領が、外交官になれなかった男に逆恨みされ、就任半年で暗殺された。今回も過剰な対立が制度の弊害を生まないか懸念される。 【斎藤義彦】
[2000-11-19-01:10]
読売11/19 01:01 「手集計反映」の判断、判事６人は民主党員
【タラハシー（米フロリダ州）１８日＝柴田岳】投票日から十日を過ぎても当選者が決まらない米大統領選は、フロリダ州最高裁が十八日に予定されていた州政府の選挙結果確定を差し止めたため、決着は州最高裁が審理を行う二十日（日本時間二十一日）以降に再びずれ込んだ。海外投票分の開票でリードを広げたブッシュ陣営は、ゴア陣営が求める手作業集計による得票修正を阻止し、早急に州政府の当選者決定を受けて「大統領選勝利」を宣言したい考えだ。一方、ゴア陣営も、州最高裁の決定までに手集計で票の上積みを図り、逆転勝利へ活路を見いだそうと必死だ。週明けの焦点は、州最高裁が、ゴア陣営の訴えを受け入れて、民主党地盤のパームビーチ郡などが進める手集計の結果を州政府の選挙結果に含めるよう命令するかどうかだ。ハリス州務長官はこれを拒否、州地裁も長官決定を支持した。十七日の州最高裁の選挙結果の確定凍結命令は、次の裁判所の決定まで「現状維持」を求めたもので、手集計の取り扱いそのものは判断していない。ただ、州最高裁の判事は七人とも前の民主党知事時代の任命で、六人は民主党員。
今回の大統領選をめぐる訴訟でも、手集計中止を求めた州務長官の訴えを棄却し、パームビーチ郡による手集計継続も認めている。ブッシュ氏は、十七日に締め切られた海外投票分の開票で、米軍関係者らの支持をバックに順調に得票を伸ばした。過去三回の大統領選でも、投票日後に到着する海外投票分では、共和党候補が民主党候補に大差をつけた。ＡＰ通信によると、▽九六年 ドール候補千二百十二票、クリントン候補九百二票▽九二年 ブッシュ候補千五百二十九票、クリントン候補千四十七票▽八八年 ブッシュ候補二千二百八十八票、デュカキス候補八百五十票――で、今回もほぼ同じ傾向といえそう。ブッシュ陣営は、州政府からの勝利認定を根拠に、国民世論にも大統領選の早期決着を訴え、ゴア陣営をしだいに「撤退」に追い込んでいく腹づもりだった。しかし、州最高裁が手集計を選挙結果に反映させるよう命じる事態になれば、ブッシュ氏の勝利は再び不透明になりかねない。パームビーチ郡には約二万九千七百票、ブロワード郡には約一万四千六百票、十七日に実施を決定した州内最大のマイアミ・デイド郡にも約二万八千六百票の無効票がある。
三郡ともパンチカード式投票用紙を使っており、手集計で得票が変わる可能性は大だ。フロリダ南東部の三郡は民主党支持者が多く、機械集計でもゴア票がブッシュ票の一・五―二倍あった。ただ、手集計で「ゴア票」を掘り起こし、州最高裁に「既成事実」を示そうというゴア陣営の戦略も難航している。各郡とも四十万―六十万枚の投票用紙があり、さらに両党の立会人が徹底的な点検を要求するためだ。パームビーチ郡では十七日までに四十六万票のうち三、四万票程度しか点検できておらず、二十日午後の州最高裁の審理までに票の大幅な上積みを図るのは厳しい情勢だ。[2000-11-19-01:01]
毎日11/18 13:25 ＜米大統領選＞「集計確定」延期を命令 決着は２０日以降に＝替
【タラハシー（米フロリダ州）１７日清宮克良】米大統領選の行方を決めるフロリダ州の票集計について、州最高裁は１７日、ハリス州務長官が１８日に予定していた最終集計結果の確定、発表を、審理が開かれる２０日以降に延期するよう求めた。手集計の最終結果への算入は不必要とした州地裁の判断を不服として、ゴア副大統領（民主党）陣営が控訴していた。ブッシュ・テキサス州知事（共和党）、ゴア氏の両陣営が対立する手作業による集計をめぐり、州最高裁は２０日午後２時（日本時間２１日午前４時）から審理を開催、大統領選の決着は週明けに持ち越されることになった。 州最高裁は確定延期を命じた理由を「現状維持を図った」と説明。その一方でパームビーチ、ブロウォード両郡で続いている手集計や、１７日締め切りの在外投票の開票・集計作業の継続は認めている。マイアミ・デード郡は１７日、手集計実施を決定。ハリス長官の弁護士は、長官が１８日午後に予定していた結果発表を見送る考えを明らかにした。
手集計での形勢逆転に望みをつなぐゴア氏は１７日、ワシントンの公邸で延期命令を「非常に重要だ」と歓迎、法廷闘争継続の姿勢を示した。ブッシュ陣営のベーカー元国務長官は、手集計の受理を拒否したハリス長官決定の是非を州最高裁が判断したものではないと指摘、「勝訴に自信を持っている」と述べた。一方、アトランタ連邦高裁は１７日、手集計の差し止めを求めたブッシュ陣営の申し立てを棄却したが、州が選挙結果を決定する権限は認めている。州最高裁の命令で、１８日に勝利宣言するブッシュ陣営のシナリオは先送りされた。しかし、ＡＰ通信の非公式集計によると、１４日の再集計で３００票だったブッシュ氏のリードは、在外投票の開票が進み、５７７票に広がっている。ゴア陣営は２０日の州最高裁審理などを通じ、手集計結果の算入に全力を挙げるが、勝敗の行方は予断を許さない。[2000-11-18-13:25]
毎日 11/18 11:40 ＜米大統領選＞フロリダ州最高裁が下した差し止め命令の要旨
フロリダ州最高裁が１７日下した差し止め命令は次の通り。
一、当裁判所の次の決定まで、州務長官と開票審査委員会は選挙結果の確定をしてはならない。
一、この間、在外投票の集計や（手作業による）他の集計、州務長官への報告活動は続けて構わない。
一、当裁判所は２０日午後２時（日本時間２１日午前４時）から口頭弁論を開き、原告（パームビーチ、ボルシア両郡とフロリダ州民主党）と被告（州務長官と州開票審査委員会）双方の意見を聞く。
一、準備書面を１８日午後２時（同１９日午前４時）までに、答弁書を１９日正午（同２０日午前２時）までに提出しなければ弁論に参加できない。【ワシントン支局】[2000-11-18-11:40]