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毎日11/10 23:36 ＜酵素＞花の黄色色素作り出す酵素を発見　東北大研究グループ

1.キイワード；黄色酵素

2.関係者；東北大とサントリー基礎研究所、神戸学院大栄養学部のグループ

3.概要；黄色いペチュニアやアサガオができるかもしれない――。キンギョソウの花などを鮮やかな黄色にしている黄色色素のオーロンを合成する酵素を、東北大大学院工学研究科などの共同研究グループが発見し、その酵素を作る遺伝子も特定した。研究グループは、この合成酵素の遺伝子を注入することで、赤や紫色の花びらをブライトイエローに変身させられる可能性が出てきたと期待している。成果は１０日付の米科学誌「サイエンス」に掲載された。研究を進めていたのは東北大とサントリー基礎研究所、神戸学院大栄養学部のグループ。５年ほど前から「黄色いペチュニアを作る」というアイデアで、実験を積み重ねてきた。中山亨・東北大大学院助教授によると、白と黄のキンギョソウの花にある酵素の種類を比較。１万６０００本のキンギョソウの花びらから、黄色色素のオーロンを作り出す酵素を約９０マイクログラム抽出することに成功した。また、その酵素の遺伝子を特定し、ほとんどの植物に含まれている色素のカルコンがオーロンに変わる過程も解明した。　この結果、ペチュニアなどに含まれるカルコンからオーロンを合成することが可能になり、鮮やかな黄色の花が実現する。　

現在、実際に遺伝子を注入して黄色いペチュニアを作る実験を進めている。愛好家の間で「夢の花」といわれる黄色いアサガオの実現の可能性も出てきた。　【飯山　太郎】[2000-11-10-23:36]