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毎日10/31 22:21 ＜日本原子力学会＞倫理規定案をまとめる　安全の最優先など

1.キイワード；倫理規定
2.関係者；日本原子力学会
3.概要；日本原子力学会（会員数約８０００人）は３１日、原子力に関係する研究者や技術者らの行動規範などを示した倫理規定案をまとめた。茨城県東海村の臨界事故などの反省から「安全の最優先」と「情報公開」を打ち出し、組織の中で個人がどう行動すべきかを行動指針として定めている。１日から学会のホームページ（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗｓｏｃ．ｎａｃｓｉｓ．ａｃ．ｊｐ／ａｅｓｊ／）で公開して一般からの意見を募集し、来年の総会で正式決定する。行動指針は３４項目で構成され、臨界事故の背景として指摘された「経済性の優先」を戒めている。すべての原子力施設で、安全性の確認されていない作業・工程の効率化を禁じたほか、時間や資金の不足は「安全性低下の理由にはならない」とした。情報公開では、原子力業務従事者の説明責任をうたい、「自分や組織に不利な情報を隠してはならない」「公開できない情報は、その理由を説明する」などの基本原則を明文化した。倫理規定制定委員会の西原英晃委員長は「会員だけで取り組んでも実効性は薄い。専門知識を持った人が自省の念を持って周辺に働きかけるとともに、隅々まで安全意識が行き届いているか目を配る必要がある」と話している。　【金田　健】
[2000-10-31-22:21]