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毎日 10/16 20:11 ＜環境ホルモン＞分解する新種の細菌を発見＝住友林業筑波研究所

1.キイワード；環境ホルモン

2.関係者；住友林業筑波研究所（茨城県つくば市）

3.概要；住友林業筑波研究所（茨城県つくば市）は１６日、環境ホルモン（内分泌かく乱物質）のひとつであるビスフェノールＡを高い能力で分解できる新種の細菌を発見した、と発表した。今後２〜３年かけて、廃棄物処理場からの浸出水や工場廃液中のビスフェノールＡを分解・浄化するプラントの開発に乗り出すという。同研究所は全国各地の約５００種類の土壌中の微生物から能力の高い分解菌を探し、１リットル中に１００ミリグラムという高濃度のビスフェノールＡを３時間で水と二酸化炭素に分解できる細菌を見つけ、「ＡＯ―１株」と名付けた。ビスフェノールＡの分解菌はこれまで２種類が見つかっているが、「ＡＯ―１株」は従来の菌より、ビスフェノールＡを高い濃度でも分解できる能力がある。さらに、有機溶媒に接触させた状態でも１日以上生存できるため、ほかの成分が混じった廃液にも適用できるという。ビスフェノールＡは女性ホルモンに似た性質がある。食器などの合成樹脂の原料に使われ、身近に存在することから人体への影響が懸念されている。　【中山　信】[2000-10-16-20:11]