毎日10/04 20:25 ＜クローン牛＞体細胞クローン牛の精液で子牛を出産　鹿児島

1.キイワード；クローン牛

2.関係者；鹿児島県肉用牛改良研究所（大隅町）

3.概要；鹿児島県肉用牛改良研究所（大隅町）は４日、体細胞クローン牛の精子で妊娠した雌牛が子牛を出産した、と発表した。今年７月、石川県で体細胞クローンの雌牛が子牛を出産したが、クローンの雄牛にも繁殖能力があることが初めて確認された。この雄牛は、１９９８年９月に研究所で誕生した黒毛和種のクローン牛「第２隼人」。昨年１２月から今年２月にかけて、第２隼人などの精子を採取。計２４頭の雌牛に人工授精し、うち１４頭が妊娠した。今回出産したのはそのうちの１頭で、第２隼人から採取した精液を昨年１２月２７日に人工授精していた。研究所によると、子牛は４日午前７時、予定よりも２日早く自然分べんで産まれた。黒毛和種の雄で、体重は平均よりやや軽い２７キロ。異常はなく、自力で母乳を飲んでいる。研究所の横山喜世志所長は「体細胞クローン牛の雄が種牛として使える可能性が実証された。実用化へ向けて今後、産まれた子牛が親の肉質などを受け継いでいるか確認していきたい」と話している。　【新開　良一】