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毎日10/03 02:55 ＜古着から吸着剤＞環境ホルモン除去に成功　大阪市立工業研究所

1.キイワード；環境ホルモン

2.関係者；大阪市立工業研究所（大阪市城東区）の研究グループ

3.概要；大阪市立工業研究所の研究グループは２日、使い古しのタオルやシャツなどから、水に溶けた環境ホルモン（内分泌かく乱物質）を除去する吸着剤を作ることに成功したと発表した。製造コストが活性炭の約半分で済むという。将来は大阪市内の中小企業に技術提供し、商品化も検討していく。グループは、綿や、綿とポリエステル混紡の繊維廃棄物を使って実験。５００〜６００度で蒸し焼きにして炭化させた後、約９００度の水蒸気や空気と反応させると、その炭化物の全体に直径１〜２・メートル（ナノは１０億分の１）の小さな穴を無数に開けることができた。この穴に環境ホルモンの分子がからめ取られて除去されるという。環境庁が環境ホルモンの疑いがあるとしている６７種類の化学物質をそれぞれ水に溶かしてこの吸着剤の能力を調べた結果、６４種類で５０％以上除去できた。活性炭と同レベルの除去能力で、製造コストは約半分。同研究所は「環境に優しく、低コストな環境ホルモン専用吸着剤として商品開発し、将来は排水処理などに利用できれば」と話している。