毎日09/27 20:15 ＜コロナ＞米航空宇宙局が探査機観測画像を公表

1.キイワード；コロナ

2.関係者；米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）がコロナ探査機「ＴＲＡＣＥ」

3.概要；太陽表面から超高温ガスが噴出して描くコロナ（光冠）の輪を、米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）がコロナ探査機「ＴＲＡＣＥ」を使って観測し、画像を公表した。コロナの輪が加熱されるメカニズムの解明に役立つとみられている。コロナは太陽表面温度の約３００倍にあたる約１８０万度の電離ガスが輝いて冠のように見える現象。表面でガスが輪を描くことが知られているが、生成の詳しいメカニズムは分かっていない。ＮＡＳＡは１９９８年に同探査機を打ち上げて観測していた。ガスから出る紫外線による観測データを分析した結果、ガスは太陽表面から高度約１万６０００キロまでの空間で生成され、噴出して表面から離れると冷えて、秒速約１００キロで再び表面に戻ることが分かった。ガスが描く輪は最大で直径約４８万キロに達した。観測チームは「３０年以上にわたって、ガスの輪の温度は均一であると考えられてきたが、この学説を覆す発見だ」と話している。