毎日09/26 18:43 ＜オリンパス＞世界最速の遺伝子機能解析ソフトを共同開発

1.キイワード；遺伝子機能解析ソフト

2.関係者；オリンパス光学工業、陶山明・東大助教授

3.概要；オリンパス光学工業は２６日、がんや遺伝病などに関連する遺伝子解析に関連し、従来はスーパーコンピューターで数週間から数か月もかかっていた塩基配列計算を数日程度に短縮できる革新的なソフトウェアを陶山明・東大助教授と共同開発したと発表した。特許を取得した「タプル法」と呼ばれる独自の計算手法を用い、遺伝子解析に必要な塩基配列計算の大幅な高速化を実現したという。ヒトゲノム（全遺伝情報）は米バイオベンチャーのセレラ・ジェノミクス社（メリーランド州）などによりすでに約３０億もの全塩基配列が解読されている。今後は解読データを基に、がんや生活習慣病などに関連する遺伝子を解析し、高度な遺伝子診断・治療に応用する「ポストゲノム」がバイオ研究の中心課題になるとされている。同社は、この高速解析ソフトの開発により「膨大な塩基配列から標的となる遺伝子を高速で検出し、解析するという世界的な研究課題が一気に解決する可能性がある」と説明している。