毎日09/25 21:40 ＜死亡＞国内初の遺伝子手術患者が　脳しゅよう再発で　名大病院

1.キイワード；遺伝子治療

2.関係者；名古屋大医学部付属病院（名古屋市昭和区）

3.概要；今年４月に名古屋大医学部付属病院（名古屋市昭和区）で国内初の遺伝子治療手術を受けた女性患者が２４日、脳しゅようのため関西地方の病院で死亡した。２５日に発表した名大病院によると、女性は脳しゅようのため手術を受けた。術後１カ月の評価では、しゅよう抑制効果が認められたという。７月８日に関西地方の病院に転院し治療を続けていたが、脳しゅようが再発したという。４月に行われた手術では、微小な人口膜の袋（リポソーム）の中に、抗がん作用のあるインターフェロンを生み出す遺伝子を入れ、患者に直接注射する新しい手法を採用。遺伝子の運び屋（ベクター）にウイルスを使う従来の方法に比べ安全性が高いとされるうえ、外国製ベクターに頼らない「純国産技術」という点で注目を集めた。