毎日09/14 03:10 ＜特報・ＮＴＴ＞デジタル加入者線の本格サービスへ　年内めどに

1.キイワード；「デジタル加入者線」（ＤＳＬ）

2.関係者；ＮＴＴ西日本、東日本

3.概要；１３日、今年１２月をめどに既存の一般電話回線を使って高速のインターネットが利用できるＤＳＬの本格サービスに乗り出すことを明らかにした。毎月一定額を支払えば２４時間ネットにつなぎ放題で、全国に広く行き渡った電話回線で手軽に高速定額接続を利用できる環境が一気に普及する可能性が出てきた。ＤＳＬは、高い周波数の信号を使って大量の情報をやり取りできる技術。音声とは異なる周波数域を利用するため、通話中でもインターネットが利用できる。専門業者数社がＮＴＴの回線を使ってサービスを提供している。上りと下りの送受信の速度が異なる非対称型（ＡＤＳＬ）が主流で、ＮＴＴもこの方式を採用。下りが最大毎秒５１２キロビット、上りが同２２４キロビットでＩＳＤＮ（上り下りとも同６４キロビット）を大幅に上回る。

　ＮＴＴは定額接続サービスとして、都市圏を中心にＩＳＤＮを使う「フレッツ・ＩＳＤＮ」を提供しているが、ＤＳＬとは受信スピードが違い、料金に差をつけることで住み分けは可能とみている。ＤＳＬサービスの料金は現在検討中だが、フレッツの月額４５００円（基本料別、プロバイダー料も含まない）より高めになる見通し。既存のＤＳＬ専門業者の料金はプロバイダー料を含め同６０００〜８０００円、ＣＡＴＶは同５０００〜６０００円が中心で、対抗上５０００〜６０００円程度になる公算が大きい。