毎日09/12 23:45 ＜大雨＞記録的豪雨の原因は？　温暖化との関連指摘する声も

1.キイワード；温暖化、豪雨

2.関係者；気象庁、真野明・東北大災害制御研究センター長

3.概要；東海地方に記録的豪雨をもたらした秋雨前線は依然として本州上空に停滞し、気象庁は「過去数年来で最も危険な状況」と注意を呼び掛けている。気象庁予報課は「最悪の条件が重なった。局地的豪雨はゲリラ的で、どこで起きるかは分からない。たまたま、湿舌が東海地方に向かったとしか言いようがない」とする。

　今回の豪雨は東海地方に大きな被害をもたらした安八豪雨（１９７６年）や栃木県那須地方を襲った豪雨（９８年）と類似している。ともに台風がゆっくり日本の南海上を進み、列島上の前線を刺激して大雨を降らせた。那須豪雨の研究グループ代表を務めた真野明・東北大災害制御研究センター長は「ここ４〜５年、台風が影響する前線性の豪雨が増えている。時間雨量が９０ミリや１００ミリを超えることはほとんどなかったのに、全国各所で頻発している」と指摘する。また、真野センター長は「温暖化で高気圧の配置が変化し、前線が日本上空で停滞しやすくなった可能性もある」と話している。