毎日09/07 18:47 ＜人工ＤＮＡ利用＞動脈硬化治療で臨床試験を申請　阪大医学部

1.キイワード；人工DNA、動脈硬化、血管治療

2.関係者；大阪大医学部加齢医学講座（荻原俊男教授）

3.概要；荻原俊男教授は７日、手術で広げた動脈硬化患者の血管が炎症で再び狭まってしまうのを、人工のＤＮＡを使って防ぐ治療法の臨床試験の実施を学内の倫理委員会に申請した。動脈硬化の患者の詰まった血管を手術で広げると、再び詰まってしまうことがよくある。ある種のたんぱく質がいくつかの遺伝子と結びつくと炎症が起こり、血管の内壁が厚くなってしまうことが原因だった。荻原教授らは、このたんぱく質に結合する人工のＤＮＡを作成。手術で血管を広げる時にこの人工ＤＮＡを血管内皮に塗り付け、直接たんぱく質と遺伝子が結びつかないようにし、血管が再び狭まることを防ぐ。足の血管が詰まる閉塞（へいそく）性動脈硬化症と、心臓周辺の動脈硬化の患者それぞれ１２人に実施し、安全性と効果を確かめる。