トップページに戻る
DBの部屋に戻る

朝日12/13 03:14 ◇ゲノム情報、ネットに集約　通産省が来月開設◇

１．キイワード；ゲノム情報

２． 関係者；通産省

３． 概要；　通産省は来年１月末から、遺伝子研究を進める世界の主な研究機関の研究成果をインターネットで引き出せる「ゲノム情報ネット」を開設する。これまでは研究所ごとのデータベースに接続しなければならなかったが、情報技術（ＩＴ）を活用することで世界中のゲノム情報をまとめて簡単に検索できるようにする。製薬会社などの研究者に活用してもらい、ゲノム創薬などのスピードアップに役立てたいとしている。

　ゲノム情報ネットは、製薬会社やバイオ関連企業などでつくるバイオ産業情報化コンソーシアム（ＪＢＩＣ）のホームページから接続できるようにする予定。米国立保健研究所（ＮＩＨ）や東大医科学研究所など国内外の公的な研究機関約１０機関の公表データベースとつなぎ、主な研究成果を検索できるようにする。世界の主な公的な研究機関をつなぐことで、１万―２万個の遺伝子の配列を調べられるほか、遺伝子が持つ機能や病気とのかかわりなどを調べることができるという。今後は遺伝子研究の重要な医学論文なども引き出せるようにし、遺伝子の総合情報ネットを目指す。通産省は約５億円をかけて、ゲノム情報をインターネットで検索する技術などを開発し、ゲノム情報ネットを構築した。今後は、遺伝子研究にＩＴを活用する「バイオインフォマティクス」の技術開発を進め、遺伝子の機能解析などに役立てていくとしている。[2000-12-13-03:14]