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朝日11/23 01:04 ◇チンパンジーのゲノム解析で提携　宝酒造と三和化研◇

1.キイワード；ゲノム解析

2.関係者；宝酒造と大手医薬品卸スズケンの製薬子会社、三和化学研究所（名古屋市）

3.概要；宝酒造と大手医薬品卸スズケンの製薬子会社、三和化学研究所（名古屋市）は２２日、チンパンジーのゲノム（全遺伝情報）解析で提携に合意した、と発表した。三和化研は、飼育しているチンパンジー約１００匹の血液サンプルを宝酒造に提供する。宝酒造は、チンパンジーとヒトのゲノムを比較することで、新薬に結びつく遺伝子の解明につなげる方針で、機能の分かった遺伝子の特許化や、データベースの構築を目指す。

　チンパンジーは、ＤＮＡ配列がヒトと２％程度しか違わないといわれ、そのゲノム解析は、人類の進化を知るうえでも、世界的に注目されている。宝酒造は、同社の子会社でアジア最大の民間ゲノムセンター「ドラゴン・ジェノミクス」（来年１月末の完成予定）で、チンパンジーのゲノムを解析。感染症に対するヒトとの遺伝子の反応の違いなどを、調べるとしている。三和化研は、国がＢ型肝炎のワクチンを開発するため、１９７８年に輸入したチンパンジーを引き取り、熊本県内の施設で飼育。今は孫の代も数匹いる。チンパンジーは絶滅の危険性が指摘され、国際的に取引が厳しく規制されており、国内には４００匹弱しかいない。同社の保有匹数は国内一で、世界でも有数という。[2000-11-23-01:04]