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朝日10/31 21:41 ◇ＩＴ機器の普及で「マニュアル特需」製紙業界好調◇

1.キイワード；IT
2.関係者；製紙業界
3.概要；パソコンや携帯電話などの情報技術（ＩＴ）製品には膨大なマニュアル（取り扱い説明書）が付いてくるが、この需要が製紙各社の業績に大きく貢献している。２０００年９月中間決算（同年４―９月）では売上高や経常利益で過去最高を記録した大手も出ている。製紙各社によると、パソコン１台に対し通常３キログラムのマニュアル類があり、携帯電話は約１キログラムとされ、５００ページ近い説明書などが付けられているという。１０月下旬に製紙大手５社が発表した単独の中間決算は、全社が増収増益となったが、各社とも好調な理由として、新聞チラシの増加のほか、ＩＴ製品のマニュアルに用いられる上質紙の需要増をあげた。取引価格も上がっており、大王製紙は中間期の売上高が前年同期比で５．９％増の１５５５億円と過去最高。日本製紙も経常利益が過去最高を記録した。ただ、「今後はオンラインによるマニュアル配布が増えるなど、付属の説明書類は軽くなる傾向にある」（電機大手）としており、追い風が続くかどうかは不透明だ。[2000-10-31-21:41]