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朝日10/09 19:24 ◇理研、宇宙のなぞの大爆発現象の観測めざし衛星打ち上げ◇　

1.キイワード；ガンマ線バースト
2.関係者；理化学研究所（埼玉県和光市）と米仏研究機関
3.概要；理化学研究所（埼玉県和光市）と米仏研究機関の共同開発の天体探査衛星「ＨＥＴＥ２」が日本時間９日午後２時３８分、南太平洋・マーシャル諸島共和国の洋上から打ち上げられた。宇宙のなぞの大爆発現象「ガンマ線バースト」の観測をめざす。衛星は予定通り、高度６２５キロの軌道に投入された。ガンマ線バーストは、宇宙のかなたから突然、高エネルギーのガンマ線が爆発的に放射される現象。発生源ははっきりしておらず、中性子星同士の衝突、太陽の１０倍以上の質量をもつ巨大星の崩壊などが候補にあがっている。ガンマ線バーストを詳しく観測すれば、ブラックホールの生成など、宇宙のなぞに迫る手がかりが得られると期待されている。ＨＥＴＥ２はガンマ線を観測してから約１０秒で、インターネットを通じて、データを世界各地の研究機関に送る。バーストの観測直後から地上で詳細な解析ができるようになる。打ち上げには米国のペガサスロケットが使われた。日米仏のチームは１９９６年にも共同で同様の衛星ＨＥＴＥ１を打ち上げたが、軌道投入に失敗。今回の衛星はその後継機。