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朝日09/28 21:41 ◇ヒドロキシルアミンが急激に気化か　日進化工爆発事故◇

朝日09/28 21:41 ◇ヒドロキシルアミンが急激に気化か　日進化工爆発事故◇
1.キイワード；ヒドロキシルアミン
2.関係者；消防庁の事故調査委員会
3.概要；今年６月に従業員４人が死亡した群馬県尾島町の化学メーカー「日進化工」群馬工場の爆発事故について、消防庁の事故調査委員会は２８日、蒸留中のヒドロキシルアミンの水溶液に鉄イオンが溶けて反応し、爆発が起きた可能性が高いとする中間のまとめをした。委員長の田村昌三・東大大学院教授は「配管などから溶けた鉄イオンの濃度が一部で高くなり、不安定なヒドロキシルアミン水溶液が急激に気化したのではないか」とみている。これを受けて、同庁はヒドロキシルアミンを年内にも消防法の「危険物」に定めるという。調査委によると、ヒドロキシルアミンは１３０度前後で爆発するが、水溶液は温度や濃度によって、すぐに分解しやすくなる。さらに、鉄イオンが溶けると発熱反応（熱を出しながらの分解）を起こし、鉄イオンの濃度によっては常温でも爆発するという。
　蒸留塔では、ヒドロキシルアミン水溶液を圧力を下げて５０度前後で気化させていた。日進化工は鉄イオンが溶けないように、配管内をコーティングしていたが、蒸留塔が操業を始めた一昨年４月からは点検していなかったという。日進化工では半導体のはく離剤などの原料となるヒドロキシルアミンをつくっていた。