朝日09/19 10:17 ◇米で飼料限定の遺伝子組み換えトウモロコシが食品に混入◇

1.キイワード；GM食品

2.関係者；米国政府、FDA

3.概要；米政府は１８日、家畜飼料に限って使用を認めている遺伝子組み換えトウモロコシが、市販の食品に混入していた疑いがあるとして、調査に乗り出した。環境保護団体などは独自検査結果を基に、該当食品を回収するようメーカーに要求した。このトウモロコシの商品名は「スターリンク」で、害虫が死ぬたんぱく質を作れるように遺伝子を組み換えている。このたんぱく質は人にアレルギーを引き起こす恐れがあり、米食品医薬品局（ＦＤＡ）はスターリンクを食品に使うことは認めていない。ところが、国際的な環境保護団体「地球の友」の依頼で民間の検査機関が調べたところ、野菜や肉を包んで食べるメキシコ料理タコス用のトウモロコシ粉シートから問題のたんぱく質が検出された。地球の友などは、このシートをつくっているタコ・ベル社とその親会社フィリップ・モリス社に自主回収を求めた。両社が応じない場合、ＦＤＡが回収命令を出すよう訴えている。