朝日09/14 07:04 ◇ＩＴ技術者の主力　アジアは若者、日本は中年男性◇

1.キイワード；IT技術者

2.関係者；「東南アジア地域コンピューター連合」と日本の中央情報教育研究所

3.概要；アジア８カ国の学術研究団体が共同で行った情報処理技術者の実態調査で、日本が３０歳代以上の中年男性が主力なのに対し、アジア諸国では２０歳代が過半数を占め、女性もかなり進出していることが分かった。収入は日本の１０分の１程度の国が多く、「安い給料に不満を持ちつつ、海外での活躍を夢見て技術を磨く」というアジアの情報技術（ＩＴ）の技術者像が浮かび上がるとともに、高年齢化と男性独占という日本の“弱点”も明らかになった。３月までに、ソフトウエア開発などに携わる技術者個人と企業から計約１万２０００件の回答を得て集計した。３０歳未満の技術者の割合は、インドが最も多く７５％を占め、８カ国平均では同じく５８％だった。一方、日本は２６％で、逆に３０歳以上が４分の３を占めている。性別では、８カ国平均は男性８４％、女性１６％。しかし、フィリピンとタイで女性がそれぞれ４０％、３５％を占める女性の進出が進んでいるのに対し、日本の女性の割合は８％と最低だった。８カ国のＩＴ技術者が不満に感じることでは、（１）給与（２）海外出張の少なさ（３）昇進、の順だった。