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020.02.21 懐かしい人たち 吉行淳之介 1994年3月

あとがき;島尾敏雄(1917−1986)と7歳違いであったが、お前俺と仲が良かった。
彼が突然死亡して、自分は難病を3つも抱えていたが、葬式に出て椅子に座っていた。
そのとき、俺もあと7年しか残っていないと考えた。大正6年と13年である。
1993年11月に講談社の宮田昭宏が本を書かないかと話しを持ってきた。
それでもうすぐ葬儀から7年目ということで、今まで会った人々で既に故人となった人への
追悼文を集めて本を出す気になった。
3つの難病は今も私を苦しめている。

注;吉行淳之介はこの本が出された、1994年の直後に死去。
喪主は宮城まり子、実質的な伴侶であるが、淳之介の最初の結婚の奥さんが離婚に応じなかった。
淳之介のははのあぐりの鶴の一声で喪主は宮城まり子で葬儀が行われた。