2019.12,24 ホームドラマの嘘 向田邦子 19８１年 女の人差し指に入っている 婦人公論1974年６月
アラ探しを続ける友人に
「一時間ドラマというが中身は４５分、４００字の原稿用紙で18枚書くとCM、また18枚書くとCM
１８枚ｘ４＝７２枚、テーマははっきり、主役は立てろ、
ただしAさんとBさんのからみは三ｼーﾝ CさんとDさんはからめません。Eさんは映画とダブっているのでセリフはすくなく見せ場はたっぷり。
遊びも入れる、笑いあり涙あり。為になって面白く。」
メロドラマでも刑事ドラマでも嘘は多い。
ホームドラマとなると視聴者は嘘発見機となる。
作者としてつらいのは、省略、誇張、飛躍、戯画化が嘘と見られること。
放送作家の適性は
１．胃腸が丈夫
２．おしゃべりで楽天的
３．嘘つきであること
本当のように見えるドキュメンタリーでも面白いものは「やらせ」といって、ちゃんと演出が、つまり本当らしい嘘の操作がなされている。
視聴者も嘘を楽しんでくれないか、本当らしい面白い嘘をパアパパと思いつかれたら。