2019.11,21 BSプレミアム「向田邦子が秘めたもの」；2001年に放映したものの再放送 100分番組
没後２０年記念番組 構成に久世光彦 カノックスとNHKが共同
1950年 財政文化社に社長秘書として入社、従業員１０人の小さな会社、教育映画を作製、ここで
カメラマンのN氏と出会う。
1952年、雑誌・映画ストーリーを出版の雄鶏社に転職、編集の仕事に携わる。向田和子の証言で
邦子とN氏が久我山の東邦生命の社宅を訪問したときは小6か中一のとき、家に上がったかどうかは不明、しかし
向田父が１３才年上の妻子のある既婚者との交際を認めるはずはなし。当時、邦子は22-23才。
BS番組では1963年のN氏と邦子の手紙のやりとり、それから1964年2月のN氏の急逝に焦点。
N氏の風貌は、ライター仲間の同僚が目撃、がっしりした体格で顔は四角。邦子の好みのクーパーとは異なるイメージ。
和子によると邦子がライター業に転職はN氏のアドバイスではないか。N氏は邦子のパートナーのような存在。
N氏の日記には毎日、邦子の書いた番組に丁寧な評がある。
邦子は生涯、ラジオ脚本1万本、TV脚本1000本と多作、TVドラマにはN氏、邦子、向田父の3人の関係を類推させる
内容もあり、2人が結婚できてハッピーエンドのものもあり。
そもそも多作の理由で「わけありの病人を抱えており稼がねばならぬ」と友人に述べたとか。
シナリオライターから作家に転向は、1975年の乳がんの手術の後遺症で右手が使えなくなり、シナリオの多人数の
ドラマから本人1人の小説を遺書のように書く始めたとか。
番組でN氏のノートが写されていましたが、日記なのですが、細かい字で几帳面にびっしり書かれていました。
性格なのでしょう。日記の主要部分は食事の細かい内容。
N氏の日記の最後のあたりに邦子から1万円という記述あり。1964年の1万円というのは大変な価値あり、多分、
一か月分の生活費だったのでしょう。誇り高いN氏には負担だったのでは。2年前に脳梗塞で倒れて右足がマヒで
歩行には杖が必要、自立生活は無理だったのですから。
何故、邦子のN氏宛ての手紙とN氏の日記があったかというと、N氏の母親がN氏急逝後、邦子にそれを手渡し、邦子は
それをずっと手元で保管、南青山のマンションの邦子の部屋の1981年事故死後の遺品整理で、和子が見つけ、20年間保管、
それを没後20年でNHKに見せて、2001年の放映となったわけです。5通の封書、2冊の日記ノート、電報2通で、封書は
1963年に送られたもの。
番組では邦子ゆかりの人々が出て思い出話を語るのですが、一番面白かったのは森繁久彌。
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あと2−3年でも生きていて欲しかった。邦子は実は気難しい人で気に入らないことがあるとぶっと横を向いて
しまう。ところが鋭い観察力があり、自分の心を見透かされてしまっていることに驚かされた。
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https://tokyonews.co.jp/mukouda/works/
向田父 1905年生まれ1969年に心筋梗塞で６４才で死去、1960年に東邦生命を定年退職、杉並区天沼に自宅
邦子1929年生まれ 1950年就職、1952年転職 雄鶏社・映画ストーリー、8年勤めて府ルーランス 1964年10月10日に霞町マンションを借りる、1970年に南青山マンションの一室購入
1975年乳がん手術、1978年父の詫び状、1980年直木賞 1981年8月 台湾航空機事故死
和子1938年生まれ 保雄2才違い 次女６才違い
向田母せい2008年、100才逝去
中原歩 ３４才＋１３才→４７才 2日前に1万円