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2019年10月27日　BS1スペシャル「是枝裕和×運命の女優たち?フランスで挑んだ1年の記録?」』がBS1で10月27日(日) 放送

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115754/index.html

正味時間40分のドキュメンタリー、主役は勿論カトリーヌ・ドヌーブ76才、太りましたね。大貫禄。
現在封切り中の日仏合作映画「真実」の撮影が主題ですが、実際は是枝裕和監督のいままでの歩み、女優は
広瀬すずとか樹木希林ですね。
映画監督のイメージは絶対の権力者で画面の全てを取り仕切るものですが、是枝裕和流は自然体ですね。現場の
成り行きや俳優の意見をどんどん取り入れてシナリオを書き直し。
この手法なので、日本人監督がフランスで気難しいフランス人俳優を使って映画作成が出来たようです。
更に言葉の壁、映画作成労働環境の日仏の差から、常識的には不可能と思えることが可能になったのですね。
それと是枝裕和は論理的に物事を考えていますね。

初期のTVプロダクション時代、うれなかったがあるプロヂューサーに目をかけられて種々の援助をもらい、
決してひっとしないと思った2004年「誰も知らない」がカンヌで子役が主演男優賞で、そのニュースで日本でも観客が
押しかけ。人気俳優の福山雅治が力になるというので2013年「そして父になる」だ大ヒットで30億円の興行収入。
2008年の「歩いても歩いても」はなくなった是枝裕和母へのオマージュで樹木希林を主役に。樹木希林とは
馬が合ってその後､10年は是枝裕和映画の出演者になったとか。

あと面白かった部分は、是枝裕和が仏側プロヂューサーに撮影の日程表を渡すと、予算は500万ユーロだが、
これでは560万ユーロになるとの指摘をうけている場面。仏側は関係者の労働時間を細かく管理しているからですね。
日本の労働時間の管理はルーズというか、自由にやり実質は管理してないですね。

このなかで、サンセバスチャン国際映画祭で新人賞を受賞！史上最年少受賞の奥山大史22才が登場、
は是枝裕和の弟子ですが、受賞映画が日本では上映してくれる映画館がなく、パンフレット作りから
宣伝まで全て自分でやるとの条件で１軒のみ見つかったとか。日本では無名の俳優ばかり使った映画は相手にされなうとか。
外国の映画祭では、日本人俳優など誰も知らないので映画そのもので評価されるとか。