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2018年06月02日 DNA発見裏話　90才のジェームスワトソンの講演　5月23日コレージュド・フランスにおいて

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-5790481/Racist-Nobel-Prize-winner-James-Watson-derides-former-colleagues-losers-autistic.html

英国・メイル・オンライン　２０１８年５月３１日

かなり驚くべき講演内容、９０歳のジェームス・ワトソンの独演会。ポイントはＤＮＡの構造の発見をめぐる秘話ですね。
ワトソン及びクリックの偉大な発見とされていたのが、近年、第三のユダヤ人の女性、ロザリンド・フランクリンが実は
多大な貢献をしており、それが38才と早死にしたこと、またワトソン及びクリックがロザリンド・フランクリンの作成した
ＤＮＡ構造写真を垣間見ての発想で、抜け駆けであったとの非難。分子生物学者・福岡伸一氏は1962年のＤＮＡ3名の
受賞式は共犯者のお祭りとまで指摘。DNAの二重螺旋の構造発見は間違いなく、世紀の発見、その裏にはこのような
スキャンダルが隠されていたとか、研究業界の厳しさですね。少しでも早く発表したものが成果を独占、負けたものはルーザーですね。
この講演は、ロザリンド・フランクリンを主人公にした戯曲、ホトグラフ５１がヒットでＤＮＡ構造発見の歴史の再検討が始まっているなかでの
ジェームス・ワトソンの反撃に見えました。

ロザリンド・フランクリンを酷評、ルーザー(負け犬）と呼ぶ、アスペルガー症でパラノイア、コミュニケーションが出来ず、
私信では「魔女のロージー」と呼ぶ。聡明さはなかったと指摘。ロザリンド・フランクリンの容姿や服装にまでケチ。
戯曲・ホトグラフ５１でロザリンド・フランクリンが魅力的に描かれていることへの反発でしょう。

ＤＮＡ構造発見への競争者であったルイナス・ポーリング（ノーベル賞2度受賞）を半狂人と呼ぶ。

（ワトソンは2007年に黒人は人種的に劣っていると発言して研究所長の地位を失い、社会的にも排除される、経済的に
困窮し2014年にはノーベル賞メダルを売りに出す）


DNA発見は1953年のネーチャー投稿２ページ・ジェームスワトソンとフランシス・クリック共著、論文末尾には
モーリス・ウィルキンス及びロザリンド・フランクリンへの謝辞が書かれている。

1962年ノーベル生理・医学賞：ジェームス・ワトソン、フランシス・クリック、モーリス・ウィルキンスの3名受賞

伝記(1968年）：二重螺旋、ジェームス・ワトソン著、二重螺旋の構造は、ロザリンド・フランクリンの撮ったＤＮＡの結晶写真の
コピーをモーリス・ウィルキンスから見せて貰った時である。

伝記：ダーク・レディと呼ばれて、ブデンダ・マドックス著、ロザリンド・フランクリン、Rosalind Franklin､1958年３８才で死去
ＤＮＡの構造発見のノーベル生理・医学賞は本来は、ロザリンド・フランクリンに与えられるべきであった。
フランクリンは、上司のモーリス・ウィルキンスと衝突、仲が悪かった。

ホトグラフ５１；戯曲、アンナ・ジーグラー作､ロザリンド・フランクリンを主人公に、2015年初公演、日本でも2018年4月に公演
ロンドン・ウェストエンドではニコール・キッドマンが主演で話題を呼ぶ
http://www.umegei.com/photograph51/