2016-10-29　ディランがインタビューに応じる、授賞式には出れたら出るよ

ボブ・ディラン（７５才）が10月13日のノーベル文学賞受賞の発表からずっと沈黙、
ﾉｰﾍﾞﾙ賞委員会の呼びかけにも応じず、12月の授賞式への出欠も不明。
ところが10月28日になり、ノーベル賞委員会がディランから接触があり、受賞を喜んでいるとのこと。
また英国紙デーリー・テレグラフが２８日にディランとのインタビュー記事を発表。

当方はディランは授賞式には出ないと見込んでいたが、大外れでした。
http://tkeizo.image.coocan.jp/book/book161021r.htm

http://www.telegraph.co.uk/men/the-filter/world-exclusive-bob-dylan---ill-be-at-the-nobel-prize-ceremony-i/
World exclusive: Bob Dylan - I'll be at the Nobel Prize ceremony... if I can

かなり内容のあるインタビュー記事ですね。
何故、2週間も沈黙していたか、その理由は語りません。
11月の初めから一カ月間、ロンドンのハルシオン・ギャラリーで個展を開くので、その前宣伝で
このインタビューに応じたようですね。
水彩画が好きとか、旅に出るときは必ず、水彩画用の道具一式をもっていくとか。
勲章は沢山もらっているとか、米国の名誉勲章、フランスのレジオンドヌール勲章など。ですから勲章嫌いではないですね。
音楽と詩については、２つは結びついたもの。
昔のギリシャの詩人たちは詩をつくり、楽器を自分で弾きながら歌ったとか。
ですから、自分は現代の吟遊詩人ということですね。

丁度、シャルルエブドの10月２８日のエッセイに「ディランの沈黙」というものあり。
まだディランがノーベル文学賞受賞について何も語っていない前提で書かれたもの。
by Legor Gran
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ディランさん、済みません。私は、あなたの受賞がウイリアム・ソーランの缶詰の説明のように言葉を一句一句、削って書いた
功績に与えられたと書いたことを謝る。
あなたは、ルクレジオ(仏国2008年ノーベル文学賞受賞）のように受賞を聞いて飛び上がって喜びはしなかった。
また、モディアノ(仏国2014年ノーベル文学賞受賞）のようにストックホルムから自画撮りの写真をフェースブックに転送はしなかった。
あなたは、サルトル(1964年ノーベル文学賞受賞辞退）のようにﾉｰﾍﾞﾙ賞受賞が偽善者のように見られることを嫌って受賞拒否はしなかった。
あなたは沈黙している（現時点では）。
あなたは、キップリング、ヘミングウェイ、パステルナークらと並べられることに失望したのか。
受賞が遅かったと文句がいいたいのか。
作家の替わりにポップスターとして受賞することを恥じているのか。
もしかしたら。あなたはノーベルを知らないのではないか。
道で見つけるスカラベ（糞転がし）のように単に無視するだけか。
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