2016/07/25 トクヴィル

7月22日のシャルリエブドのエッセイは、「フィクシー」というもの。現在、世界で流行している、ブレーキのない、ペダル・後輪固定式自転車のこと。競輪の自転車と同じ。

民主主義の欠点とは貴族制のないこと、民主主義では、みんなが平等となり、個人が識別できなくなる。トクビルの予言した社会で年齢差もなく同じに扱われる。これで問題が発生する。そこに危険が発生する。
フィクシーは誰でも乗れる自転車である。しかし、車が突然、目の前に現れたら、ブレーキがないので止まることができず悲惨な事故となる。社会には煙探知機やブレーキという装置がありリスクを避けることができる。
ところがフィクシーは究極のエコロジカルな自転車だがフロイトの述べる股間のリスクがある。

というもの。このエッセーの言いたいのは皆が飛びつくものにはリスクがあるということ。トクビルもアメリカ民主主義のリスクについて述べていますが、衆愚政治になるということですね。
まさに共和党の党大会ですね。
トクビルは『アメリカの民主政治』で党派根性が凶暴になることや、賢人の判断が無知な者の偏見よりも下位に置かれることを予測した。


ウィキィペディア：
アメリカの民主政治』（あめりかのみんしゅせいじ、仏: De la democratie en Amerique、全2巻、第1巻は1835年、第2巻は1840年）はアレクシ・ド・トクヴィルが1830年代のアメリカの強さ・弱さについてフランス語で書いた古典的著書。原著の題名の逐語訳は『アメリカの民主制について』だが、通常は『アメリカの民主政治』と訳されている。本書はアメリカの民主制についての古典的説明とみなされており、重要な参考文献としてずっと利用され続けている。

重要性

『アメリカの民主政治』は19世紀に数多くの版で出版された。本書はヨーロッパとアメリカの両方でたちどころに評判になり、20世紀までには政治学・社会学・歴史学の古典的著書となった。本書はよく政治学・社会学を専攻する学部生に対して課題図書に指定される。トクヴィルの著書は、後に正しいことが実証される数多くの予測をしていることでしばしば高く評価される。トクヴィルは奴隷制度廃止をめぐる論争が（実際に南北戦争でそうなったように）アメリカを分裂させる可能性を正しく予測した。他方でアメリカのどの州でも独立を宣言できるだろうと彼は予測した。彼はアメリカとロシアがライバルの超大国として台頭することも予測した（両国は実際に、ロシアはソ連の一部として、第二次世界大戦後に米ソ二大国による冷戦体制となった）。

アメリカの民主制には
世論による専制政治
多数派による暴政
知的自由の欠如

といった形で悪化する可能性があると考えられている。そしてこれらは政権の評判を落とし、政治家の資質、学問、そして文学を最低のレベルに落とすと彼は考えている。

『アメリカの民主政治』は党派根性が凶暴になることや、賢人の判断が無知な者の偏見よりも下位に置かれることを予測した。