2013-09-05 渋谷東急文化村の藤田展

５日に藤田展を見学でした。

藤田展（ポーラ美術館収集品中心）は良かったですね。
来場者数はモデストですね。ざっと３０名くらい。
５分間に１名くらい入場。文化村BF1という立地のよさから、
沢山の来場者かと思えば、そうではないです。
レオナール・フジタの知名度は下がっているのは確か。
残念ですが、これが現実。
高齢者にファンが残っているが、若い人々に訴えるインパクト
は少ないのかも。

展示は、１９５０年頃にパリの各種の職業を子供を
主人公に描いたもの多数。パリの風物詩です。
土門拳の藤田を撮った写真も多数。

当方に一番、興味深かったのは、藤田が自分の家の内部の
模型を作っており、１９４８年制作、それが展示。
これが１９６０年に作った、この内部が1960年の、
パリ郊外サクレーの藤田アトリエにそっくり。
サクレーで、藤田は、彼の夢を実現したわけです。
藤田の画家としての集大成はランスの藤田チャペルです。
それと、生活の集大成としては、サクレーのアトリエでは。

画家という職業はボヘミアン、自由人的な生き方が主流
ですが、藤田は計画的に人生を生きましたね。
藤田の本来の生真面目な性格と、1913年のフランス行き客船で
会った、林学者、本多静六の薫陶が大きいのでは。
着実の人生設計をする、社会に貢献するですね。