2012-07-10　山田五十鈴が逝去

山田五十鈴が９５才でなくなりました。
NHKニュースで1936年の浪速エレジーの一部を
放映。大変な演技派です。必ずしも美貌という
わけでもなし。それだけ、女優としての寿命が長かった
ということでしょう。
それと、邦楽の多くの芸を持っていたのでは。
煙草の吸い方など芸術的でした。

一方、娘の嵯峨美智子は、多分、日本の女優のなかでは
一番の美貌と妖艶さを持っていましたね。
しかし、スキャンダ ルにまみれて
女優寿命は10年程度でした。

以下のサイトに山田五十鈴について、その芸歴と
男性遍歴（６名です）のルポルタージュ。

http://www.geocities.jp/noa6171/recentwork/yamada/yamadaisuzu1.htm
最後の大女優　山田五十鈴 

1930年１月に日活入社したときの、支度金5000円、月給100円
という待遇とか。
現代のお金に換算すると、20万円/75円=2667倍
x5千円=1300万円、月給は100x2667=27万円ですね。

1934年には契約金2万円で移籍。2万円ｘ2667＝5000万円

そんなに驚くほど高い支度金や契約金というほどでも
ないですね。

公務員の初任給
M27 50円
T7 70円
T15 75円
S12 75円
S21 540円

山田五十鈴と月田一郎の関係は、ジュディ・ガーランドの
「スター誕生」を思わせますね。あまりにも有名になった妻を
持った男が、逆にその妻の名声のために破綻してしまう物語。

それはともかく、1936年の浪速エレジー、風紀を
みだすと検閲にひっかかりそうな内容です。
1931年満州事変、1937年、ろ溝橋事件（日中戦争）の間です。
1937年になると、さすがこのような映画は撮れなかった
と思います。