新藤兼人がなくなりました。１００才で明治、
大正、昭和、平成の４時代です。
明治は１９１２年が最後ですから、これからは明治生まれの
人がどんどん減っていくのでは。今は３万人くらい
いるのでは。

新藤のえらいところは、映画（４８本）
のみならずシナリオも多数（２３３本）も書いたことですね。
くる仕事とはどんなものでも拒まずで、稼いだことと、
やはりシナリオ発注者も、面白いものを
書いてくれたからでしょうね。

以前は、映画をつくるというのは、まずお金が必要で大変な
仕事でしたが、現在は、カメラ機材が安価で、製作は
だれでもできるのでは。
そうすると、映画は、絵や彫刻と同じ芸術分野に
なってきたのでは。ようは、絵や彫刻をたしなみたい
人々はごまんといるが、それを買ってくれる人は
わずか。映画も、つくる人々は沢山いるが、見る人は
わずかという時代ですね。