2012.2.23 超高速ニュートリノ発見の顛末

昨年、９月にニュートリノが光速より早いという
有り得ない大発見を名大などが参加した、CERNのOperaチームが
発表しました。

ところが、以下のサイエンス・インサイダーの記事では
時間測定基準のGPSとコンピュータを接続する、光ファイバの
コネクションが緩んでおり、コネクションをきつく締めなおす
と、データは60nS早く到達とか。
この時間を飛行時間から差し引くと、ニュートリノが
60 nS早く到達した事象の説明になるとか。

ただ、当事者のOperaの小松雅宏准教授は、まだなんとも
言えないと主張しているとか。

世紀の大発見が光ケーブルの接続の緩みだったとは
お粗末な結果。
ただ不思議なのは、この実験は2ｰ3年やっているはずで、
GPSとコンピュータ の接続は、その間、一度も外さ
なかったのか、ごくごくわすかな時間の差を測定しているの
で測定の機器接続方法など、基本事項であり、それが
どうであったなど、得られる教訓を明らかにする
必要があります。

有り得ない結果でも、その実験結果をオープンにした
Opera研究チームの勇気はたたえられますが、失敗の
教訓を詳細に明示することで、他の研究者によい
教訓を与えることが出来るのでは。それで功罪は
相殺するのでは。

http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/02/breaking-news-error-undoes-faster.html

BREAKING NEWS: Error Undoes Faster-Than-Light Neutrino Results