2012.1.31 映画[J.ﾌｰﾊﾞｰ] 監督、クリント・イーストウッド
８１歳のイーストウッドが新作
J.Edgar.Hoover (1895-1.1-1972.5.2)
フーバーが48年間もFBI長官をやったいうのが、ポイント。
これが、実はウォーターゲート事件につながります。
＜Mark Feltとウォーターゲート事件＞
1972.5.2 フーバー死去
1972.6.17 ウォーターゲート・ビルに盗聴のために侵入
事件発生 FBIはそれから捜査ほぼ終了の1973.6まで、Feltは
毎朝、捜査の情報を聞いていた
1973.2.17 ニクソンがPatric GrayをFBI長官代行から
正式にFBI長官に任命
1973.2.18 ニクソン・テープでFeltがワシントン・ポストへの
情報提供者と述べる
1973.4.27 GrayがFBI長官辞任、ハントの連座をもみ消し
グレイは後任にFeltを推薦するが、ニクソンはBill
Ruckelshauを選ぶ。
1973.5.11 ニクソン・テープ; Alexander Haigとの会話で、
ニクソンがFeltがNYTに情報リーク、"He's
a bad guy, you
see"
1973.6.22 Feltは31年勤めたFBIを辞職
1974.8.9 ニクソン大統領が辞任
要は、フェルトはFBI副長官では満足せず、フーバーの後任の
落下傘のGrayの失脚及びニクソンの失脚を狙って、ウォーター
ゲート捜査の最新情報をワシントン・ポストのウッドワード
記者に流し続けたわけです。ディープ・スロートです。
また、フェルトはフーバー長官のお気に入り"the
director's
latest fair-haired boy"だったとか。
内部告発の動機は、自己プロモーションです。
それにしても、米国の政界の暗闘はすごいものです。
ニクソンが陰謀好きであったことも、ウォーターゲー
ト事件の背後にありますが、ケチな盗聴事件で大統領辞任ですから。
このウォーターゲート事件に米国が没頭で、ベトナム戦争の敗北にもつながります。