日曜日の朝日朝刊書評でアベベとそのスエーデンコーチの伝記の紹介。
１９６０年のローマオリンピックの素足でのマラソン優勝と東京オリンピックの
二連覇は金字塔。
ウィキィペディアを見るとスウェーデン人トレーナーのニスカネンの存在は
大きいですね。エチオピアにローマと同じマラソン・コースを
つくり、更に４２ｋｍ＋１ｋｍ長くしたとか。
これは独裁者セレシャ皇帝がいてはじめて可能なことでしょうが発想がすばらしいもの。
それが高地トレーニングにもなり、金メダルの可能性を高めたもの。
ローマでのアベベの金メダルは、エチオピアの正規選手が怪我で、アベベが
急遽代役で出場とかでこれは幸運。しかし、東京では実力でしたね。
このオニ・ニスカネンはどんな人物かウィキィペディアではフィンランド語で
わずかな記述があるのみ。しかし、更に調べると以下のニスカネンのための
追悼サイトがありました。
プロのマラソンコーチかと思ったら普通の長距離走の愛好家で、
対ソ戦争にはフィンランド側のボランティア志願兵で負傷、
１９４６年にエチオピアのスエーデン人顧問団として体育教育の顧問して
2年契約で雇われ、それが継続。１９５６年のメルボルン、１９６０年のローマ、
１９６４年の東京オリンピックで成果。
それ、以外ににも赤十字活動や孤児救援活動に尽力。
なかなかの人物でした。彼の葬儀での弔辞で、人生のフレームワークは
自らは変えることは出来ないが、コンテントは本人次第と述べられたとか。
Onni NISKANEN (1910-1984)
http://www.onniniskanen.se/eng/onni_eng.php
http://www.onniniskanen.se/eng/eulogy.php