さて、朝日夕刊に新藤兼人の映画「１枚のはがき」の紹介。
その紹介の写真が、夫婦（大竹しのぶと豊川悦司）が天秤を担ぐすがた。
これ裸の島の乙羽信子と殿山たいじを彷彿させるもの。
多分、新藤兼人は裸の島を自分のベスト作品と考えているのでは。当方もそう思います。
1960年のモスクワ映画祭では金賞で、それは映画の筋はプロレタリア映画であった、小作人
夫婦が地主に搾取されるとシンプルなものですが、それは別にして映像美、人間ドラマとして優れていましたね。
その横に新藤映画での読者アンケートでベストは「原爆の子」でした。
これも見たことありですが、単なる秀作。名作ではないです。
ただこの映画に黒川良康氏が先生として出演してました。その印象が強いです。
11-07-29朝日夕刊
９９才、新藤映画の集大成（by 石飛徳樹）
「一枚のハガキ」
戦争末期、３２才で招集、１００人のなかま
生き残りは６人、５０年に松竹退社、原爆の子、裸の島
戦友から１枚の葉書を魅せられる
「今日はお祭りですが、あなたがいらっしゃらないので
何の風情もありません」とだけ書いてあった。
「彼はそれを私に見せてフィリピンにむかい戦死しました」
悲劇はなくなった兵隊たちの家庭がずたずたに破壊される。
アスパラ会員のアンケート
１）原爆の子
２）午後の遺言状
３）愛妻物語
４）裸の島
５）墨東綺だん
６）北斎漫画
７）悪党
８）第五福竜丸
９）生きたい
１０）竹山ひとり旅